ドリームエネルギー生成装置ECO1CHIの概要をご説明いたします。
「ECO1CHI」とは
京都大学名誉教授今中氏の特許と論文を基に技術とノウハウなどの指南を受けて、NakamaEnergyLLC(福岡県中間市)において研究(実施場所/滋賀県草津市)したものであり、機能水と鋳型とし種油(A重油および軽油)でドリームエネルギーが生成できる装置です。
生成の流れ
ECO1CHIが空気中のCO2を吸収し、石油を生成するまでの流れは大まかに下記のようになります。
これより各Stepごとの説明に入ります。
Step.1 超純水を作る
超純水生成装置で超純水を作ります。
Step.2 ナノバブルを超純水に供給
CO2(炭酸ガス)のナノバブル(超微細気泡)を水に供給します。
ナノバブルはナノメーターオーダーの気泡です。この気泡は水面に上昇せず、水中に滞留します。
Step.3 光触媒に水を通し紫外線を照射し機能水を作る
特殊光触媒カラムにStep2の水を通し、微量酸素の存在下で水を循環させつつ紫外線を照射します。 すると酸素がオゾンに変化。オゾンが光触媒と反応しヒドロキシラジカルなど反応性の高い活性酸素種が発生します。この活性酸素がCO2をCOに還元します。
2CO2 ⇒ 2CO + O2(反応1)
光触媒により、水が分解され水素と酸素が発生します。
2H2O ⇒ 2H2 + O2(反応2)
反応1と2で、
CO2 + H2O ⇒ CO + H2 + O2(反応3)
となり、一酸化炭素と水素が発生した、化学反応を起こしやすいラジカル状態の機能水となります。
Step.4 機能水と種油を混合する
機能水と、炭化水素(種油)を混合させます。
Step.5 炭化水素(ドリームエネルギー)が生成される
反応時に空気中のCO2が吸収されます。 すると、Step3で生じた一酸化炭素と水素がラジカル重合で連鎖反応し、 炭化水素(石油)が発生します。
nCO + (2n+1) H2 ⇒ CnH2n+2 + nH2O (反応4)
したがって、
nCO2 + (n+1) H2 ⇒ CnH2n+2 + nO2 (反応5)
静置すると、水層と油層に分離します。
Step.6 油水分離を行いドリームエネルギーを取り出す
水が減少し、炭化水素(ドリームエネルギー)が増量するので、増量分を取り出し、そあれ以外のドリームエネルギーは種油のタンクに戻し、再度生成に利用されます。
ドリームエネルギーとは
ドリームエネルギーの特徴
ドリーム燃料は生成過程において市販油に含まれる不純物S(硫黄)やN(窒素)を除去します。つまりドリーム燃料は燃焼時にSOX(酸化硫黄物)を発生させることがありません。またNOX(窒素酸化物)の発生においては空気中のN2由来以外は発生させません。
ドリーム燃料は水と二酸化炭素からクリーンな燃料を生産することが可能であり、重要国策であるカーボンニュートラルにも大きく貢献できる装置となっています。大気中のCO2を取り込み生成されるドリームエネルギーは、脱炭素燃料として「圧倒的に環境にやさしい燃料」といえるのです。
今後ますます、企業活動において「脱炭素経営」が求められています。既存設備の燃料を変更することやこれまでのエネルギー供給源の見直し等を再考することで、脱炭素経営に大きく貢献できると同時に、健全経営の一助になると考えています。
CO2固定量=軽油2.58㎏/ℓ A重油2.71㎏/ℓ
燃料1kℓ当たりのCO2排出量は下表の通りです。
燃料の種類 | 排出係数 (tC/GJ) | 単位発熱量 (GJ/kℓ) | ℓあたりCO2排出量 (tCO2/kℓ) |
軽油 | 0.185 | 37.7 | 2.58 |
A重油 | 0.187 | 39.1 | 2.71 |
=単位当たり二酸化炭素排出量(kg CO2/kg kg CO2/l)
※環境省「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」より
2017年度国内軽油消費量約33,820,000Kℓ
1台で年間762,480ℓ(※1)生産した場合、約1,967t (※2)のCO2固定を実現できます。
つまり、44,355台あれば国内の軽油全消費量(CO2排出総量)を賄うことが理論上可能となります。
(※1) 1.5ℓ×60min×24H×353日=762480ℓ
365-12=353(月1回の停止日を想定)
(※2) 762.480kℓ×2.58 ≓1967t
排出権取引
排出権はイギリスで2002年4月に世界初の取引市場が開始され、国際復興開発銀行(世界銀行)によれば導入国はすでに約40カ国にのぼっているそうです。欧州連合(EU)の排出枠には様々なオプションも用意され、排出権取引の排出枠は、価格上昇を見込んだヘッジファンドの取引なども行われており、金融商品としての可能性が高まっています。
また日本国内では、企業間で二酸化炭素排出量を取引する「カーボン・クレジット市場」の本格運用に向けた実証事業を令和4年9月22日東京証券取引所で開始しました。市場でCO2を売買するのは国内初となります。従来の相対取引では不透明だった価格や量を公開することで取引の活性化を図り、日本企業全体で脱炭素化を狙います。現時点で145の企業・自治体などが参加登録した実証事業は、再生可能エネルギーや植林などで削減したCO2を国が認証する「J―クレジット」として売買。初日の取引価格は再エネ由来のクレジット1トン当たりで3300円でした。実証は来年1月末まで行われ、価格表示の方法や取引回数などを検証し、2023年度以降の本格的な取引開始に向け見つかった課題を制度設計に生かされます。
装置の仕様
ドリームエネルギー生成装置名
ECO1CHI(エコイチ)
サイズ目安: 20フィートコンテナ2台程度
装置塗装
内外装にはJAXAで培われた宇宙技術の塗料、「GAINA」を使用しています。GAINAは日本の宇宙開発を担うJAXAのH2Aロケットの先端部分に使用する技術からスピンオフされた塗料です。
※お客様自身で52色からお選びいただけます。
沿革
約40 年前から、水とCO2から炭化水素(石油)が生成できるのではないかと、ある研究者によって仮説が立てられ、試験管やビーカーなどで研究開発が始まり、様々な素材や機械を用いて試行錯誤した結果、光触媒によって作られた機能水(ラジカル水)と種油との混合によって石油が増加することがわかりました。その後は量産化へ向け生産技術の確立に注力し、ようやく製品として販売するレベルに達しました。
2019/12/19 | 炭化水素の合成方法及び合成装置の特許を取得 |
2019/10/01 | 炭酸ガスと水から常温常圧で石油を化学合成する方法の論文を発表 |
2018年 | 10代目のトライを実施。 アイティ技研製として大型プラントを作製しましたが、 バッチ方式になり連続運転は難しく生成量は計画と違うものでした。 |
2021年5 月 | 11代目はエスペック製で小型が完成 ※研究員にて基本調整だけで3ヶ月を費やしました。 |
2022年9月 | 12代目のトライを実施。 テーマは空気との接触面を増やし、油や水の温度調整装置を組み込んだ生成装置 ※連続生成は変動が多く安定しませんでした。 |
2023年1 月 | 転機到来、大阪府、大阪市、大阪商工会議所との実証実験を鶴見緑地にて実施2023年1月11 日から17 日、屋外の寒い中で良い実験記録が取れ、天候より「晴」良い結果、「雨」悪い結果を得る事ができました。 ※屋外で行ったことで天候による変化を確認することができました。 |
2023年 6月 | 13代目にトライを実施。 小型機の連結させたものです。これについてはほぼ成功です。しかしながら生成が安定した状態になっておりません。 |
2024年1月 | 14代目を作製開始。 全ての良いところだけを結集させた生成装置です。しかし反応タンクにては自然反応(ダイレクトエアーキャプチャ)をさせますので、安定化が図れるかが今後のテーマです。 |